インクジェット用紙使用感。

今回は以下の紙。

  1. ハーネミューレ フォトラグ460gsm
  2. ハーネミューレ ファインアートジャーマンエッチング
  3. ライソン ラフ
  4. クレイン ミュゼオII
  5. ハーネミューレ ファインアートパール
  6. ハーネミューレ フォトラグサテン

ハーネミューレフォトラグ460gsm

プロファイル
ミュージアムエッチング

よくも悪くもフォトラグでした。くせのない面質がどんな写真にも合いそうな感じです。しかも圧倒的な厚みが魅力的でした。でもやっぱり求めている面質ではなく、普段使いに良さそうな素直な紙なのですが、普段使いするには高級すぎるというなんとも難しいポジションの紙です。単価は357円。

ハーネミューレ ファインアートジャーマンエッチング

プロファイル
ミュージアムエッチング

店員さんはライソンスタンダードと同じ感じ、といっていましたが、やはりやや白色度は高めでした。しかし面質や厚みはほぼ同様なので、今後の入手製を考えるとこちらの方が良いかも。単価もライソンスタンダードとほぼ同じ245円。

ライソン ラフ

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他社ファインアートペーパー

店員さんから「在庫限りだから今後使っていくことを考えると……」といわれましたが、キャンパス地並みの強烈なエンボスに興味をそそられ試してみました。しかし、結果はエンボスが強烈過ぎて、面質による奥行き感の強調どころか面質にばかり目が行ってしまいました。かなり絵柄を選びそうです。今回は選からはずす方向で。単価不明。

クレイン ミュゼオII

プロファイル
他社ファインアートペーパー

紙の寸法がA4とかの規格とは違うので余白調整が面倒そう。出力した感じはハイライト部がしっかり出ている様子。おそらく今まで試した全アートペーパー中ハイライトがもっともしっかりと出ているのではないかと思います。面質はジャーマンエッチングやスタンダードほどではないけど、フォトラグのようにくせがないわけでもない、という絶妙な面質。同様に用紙の白色度もジャーマンエッチングとフォトラグの中間くらいです。アートペーパーとしてはかなり使い勝手が良いのではないかという印象を覚えました。フォトラグよりもアートペーパーらしい分、万人受けするのではないかと思いました。単価も手ごろで182円。
両面使えることもあり、覚えておきたい用紙です。

ハーネミューレ ファインアートパール

プロファイル
スーパーフォトペーパー

こちらはテスト用に使っている写真とは別の人物写真を使っています。なんとなく高精細な気がしたので髪フェチなMooが撮る人物写真には良いのではないかと思いテスト。結果はかなり良好。アートペーパーだと背景を白壁にした猫毛な細い髪の毛一本とかだとつぶれやすいものだと思いますが、しっかりと残ってくれました。面質も絹目調のような凸凸感がなく、ピクトリコベルベッティのようなまだらな感じもなく、滑らかなのに半光沢という上品な面質です。基材との違和感がちょっと微妙なのと半光沢なのに傷が目立ちやすい。単価は334円。

ハーネミューレ フォトラグサテン

プロファイル
スーパーフォトペーパー

上記のファインアートパールよりもアートペーパーっぽい微光沢紙。テストに使った写真も上記と同じものですが、トーンカーブを調整してしまった成果、猫毛表現は劣ってしまいました。しかし、表面の微光沢感の上品さは上記のファインアートパールをはるかに凌駕します。というもののほとんど光沢感は感じません。斜めから見てやっとわかるくらいです。しかしそれが良い。
近いものとしてはピクトラン局紙の光沢感をギリギリまでおとなしくした感じでしょうか。印刷物っぽい光沢感が気に入りました。ノーマルフォトラグよりも好みです。単価は同じく334円。
 
 
現状の印象としては、

販売作品用
ライソンスタンダード、徐々にジャーマンエッチングに移行
光沢感が欲しい写真
ピクトラン局紙
女の子
フォトラグサテン
癖のない写真、オススメを聞かれたら
ミュゼオII