白三鋼 柳刃包丁 九寸を買ってきた。

欲しい欲しいといい続けていた柳葉包丁を買ってしまいました。

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予定通り合羽橋の釜浅商店にて無銘品です。
無銘品といってもちゃんと職人が作ったものなのでデパートなどで売っている銘入り品と差はないと思う。

最初は白二鋼*1がいいかなぁと思っていたけれど、店員さんと話していると「家庭用であれば白三鋼*2で十分ですよ。値段も手頃ですし」とのこと。
確かに白二鋼と白三鋼では3kほどの価格差がある様子。

長さも七寸(21cm)、八寸(24cm)、九寸(27cm)と出してもらい「家庭用なら八寸くらいまでが一般的」とのことでした。
最初持ったときは普段使っているステンレスの三徳(18cm)よりもずいぶんずっしりしていて、八寸くらいが重さ的にもちょうど良いかと感じたのですが、数分間素振りしていると重みのある九寸の方が安定して扱えそうな気がしてきました。
「あとは調理場の広さに応じてですね。ぶつからなければ九寸があれば切れないものはほとんどないと思いますし」とのことで、我が家のキッチンは狭い割りに奥行きはある程度あるので、予定通りの九寸9kに決定。

ついでだったので営業時間ギリギリでしたが、小出刃と菜切りと牛刀も見せてもらうことに。
出刃は白三鋼の四寸(12cm)から五寸五分(16.5cm)まで握ってみた。家で調理する魚なんてせいぜいアジとかサンマ程度なので四寸でいいかな、という感じ。ただ重みを生かすなら四寸五分にするとずいぶんと重みが違う感じだった。同じ出刃でも小回りを生かすか、重みを生かすかという感じ。
菜切りは見せてもらったけれど「キャベツ1玉を切るときなどにもっと刃渡りが欲しい」ということを伝えたら「だったら牛刀の方がいいですよ。肉の筋切りなんかにも使いやすいですし」とのことで、牛刀を見せてもらった。
牛刀は銀三鋼の21cmと24cmを握ったけれど、やっぱりステンレスは軽いね。24cmなんかは結構迫力のあるサイズだけれど割と軽々扱えた。でも用途的には21cmの方が使いやすいかなぁ、という印象。

あとは炊飯とか汎用的につかえそうな南部鉄器を探していたら、うどん鍋っていうのが炊飯兼用で売られてた。三合炊きで6k、二合炊きで4.5k、炊飯用の重めに作った木の蓋2.5kと結構手頃な値段だったのでちょっと揺らいだ。
ネットで南部鉄器の羽釜を見ても6kくらいなのでもう少し悩んでみることにする。

ちなみに早速冷凍してあったサーモンの柵を解凍して刺身にしたけれど、断面が綺麗に切れていて舌触りも良くなった気がしている(プラシーボ?)。更に今までは盛り付けた皿にドリップが結構ついていたのだけれど、これもかなり少なくなっていた。

良い買い物だった。

*1:不純物が少ない鋼。炭素量も標準的。炭素が多いと硬くなって切れ味があがるが、切れ味の低下も早くなる。

*2:白二鋼から炭素を減らした鋼。切れ味はやや劣るようになるが劣化速度も遅くなる。